Episode 025
守りたい気持ち…そして決意(後編)

music:[pain]


前回までの『L.D.C.』

 由依捜索のために龍助達が天界へ旅立つ事を決めた。
 光は無力な自分に打ちのめされていたが、龍助達が天界へ旅立つ前日に何者かに海へ呼び出された。
 
 それは、アルだった。セルの罠によって犠牲なったアルは、J.によって助けられていた。しかし、右腕と左目を失ってしまっていた。
 危険を冒してアルは光に接触し、魔力を持たない者が扱えるプロトタイプの武器を預けて、自分の代わりに遥達を守ってやる様に頭を下げた。
 
 光と別れた後で、アルはフィーという女戦士に倒される。その女戦士は元『レジェンド』だった...。

 アルがフィーという魔族に倒された場所に、数時間後、J.が訪れていた。時間はもう深夜を回っていていた。彼女の横には涼の姿もあった。
 警戒しながら、地面がせり上がった瓦礫の場所を見まわると、アルがつけていた壊れた義手と眼帯が見える。J.が眼帯を手に取ってつぶやく。
「あれだけ大人しくアジトに隠れておけと言っておいたのに…。」
「ジャンヌ。お前、知っている事を話してくれ。この攻撃の後を見る限り、残量魔力からしてもかなりの戦闘スキルを持った者の仕業だ。」
 アルに口止めされていたのでJ.は少し悩むが、涼の真剣な表情を見て涼へ、セルのアル末梢事件後のアルの事を説明した。
 
「…そんな事になっていたのか…。この間、この街の空き地で大規模な陥没があったが、まさか、あれもセルの仕業とは…。てっきり人間界へ迷い込んでしまった魔獣かキメラの類かと思っていたのだが。通りで奴と連絡が付かなかった訳だ。ちっ。」
 涼がJ.の説明を聞いて舌打ちをする。
「いろいろ事情があって、魔界でもあの事件について知っている者は一部の者だけだ。ん!?」
 そう言ったJ.が何かの魔力を感じて、瞬時に大鎌を出して構えた。
 

イラスト:hata_hataさん

 すると、デニーが翼の生えた姿で飛んで来て、涼とJ.の前に降り立った。
「失礼します、ご主人様。どうやら、南龍助達は天界へ旅立つようです。由依という幼い女の子を捜索しに行く様です。」
「何?それは本当か?南龍助が行くという事は、朱里も同行するのか?」
「その様です。その他に、ディオール家のハルカリ・ディオールとリラとリコが同行すると思われます。」
 朱里の事を気にかけている涼の様子を横で見ながら、J.が少しうつむく。涼に感じる気持ちと自分の心の動揺を隠す様にJ.が装っていたのだった。
「出発は?」
「今日の朝7時頃かと。」
 涼がデバイスを開いて時間を見る。デバイスの画面の脇には『am 0:13:21』と表示されていた。
「今日の7時とは、後、約6時間後か…。時間が無いな…。」
「申し訳ありません。もっと早く情報を掴めていれば良かったのですが…。」
「いや、構わん…。俺もセルの行方を追っていて、南龍助達の動向に気が付けなかった。お前のお蔭で知ることが出来た。感謝する。」
 涼とデニーの話を聞いていたJ.が、ふと気が付いて、涼に話す。
「ひょっとしてアルは、それを知ってわざわざアジトから出たのかも。彼のアジトに何か、プロトタイプの武器が置いてあったし…。さっき寄ってみたらそれも無かったんだ。」
「それでは直接、南龍助に聞いてみようか?」
 デバイスを閉じて涼が言うと、J.が首を振った。
「それは、駄目だ。アルに彼自身がセルの罠にかかった後に助かっていた事を隠しておく様に頼まれていたんだ。抹消された事にしておいた方が、セル達魔界の反逆者の実態を調べるのに都合がよいと…。今は生きているのかも何処にいるのかも分からないのだけど…。本当は、涼にも伏せておくべきだったのだが、私が信用して話した。」
 すると、涼がジャンヌの肩に手を置いてうなずいた。
「そうか…。分かったよ、ジャンヌ。デニー、悪いがお前は引き続き南龍助達の動きを偵察しておいてくれ。」
「了解いたしました。それでは、すぐに発ち、また報告に参ります。」
 そう言うと、二人に頭をぺこっと下げてから、デニーは飛び立った。風が吹いて、J.が少し乱れた髪を直す。
 

イラスト:hata_hataさん

「俺達でこの場を片付けよう。このままでは、いずれ魔界の兵士が駆けつけてしまう。」
「そうね。M.にはアルの事は伏せて報告しておくわ。彼なら、融通してくれそうだから。」
 いつも一人で突っ走り気味だったJ.も他の仲間に頼ることが出来る様になっている事に気付き、涼はほほ笑んだ。それを見て、J.が尋ねる。
「何?」
「いや、髪飾りが似合っているなぁ、と思っただけだ。」
 その言葉に、ぽっ、と頬をピンクに染める。
「え?な、何をこんな時に言っているのよ。からかわないでよ。」
「悪い。気を悪くするな…。」
 そう言った後で、片づけを始める。涼は瓦礫の中の壊れた義手の破片を掴む。
「アル…お前は何をしようとしてるんだ?何を何処まで知っているんだ…。」
 
 
 人間界のあるマンションの一室で、セルが研究の実験をしていた。部屋全体に魔法陣の結界で外部へ魔力が察知されない様にカモフラージュされている。様々な色の液体が入っている試験管からスポイトで素種類の薬品をメモリを見ながらシリンダーへ移す。更にその中へピンセットを使い慎重に何か固形物を入れる。そして、左手でシリンダーを持って軽く振った後で、その上に右手をかざして魔法をかけると、ポンっと音がした後で短い音楽が奏でられ、同時に液体が輝く。それをカクテルを入れるグラスへ移すと、おもむろにソファーに座って一口飲む。
「エクセレント。深手を負ってしまった以上、しばらくは潜伏して準備しなければならないな。まだまだ、例の計画までは時期尚早だからな。一番厄介者のアル・レインは前の空き地にあった研究所で抹消できた様だが…。しかし、まだフィーの話だとこの街にはJ.やR.等の『レジェンド』達がうろちょろしているみたいだ。」
 ソファーの前のテーブルに置かれた古文書の本を手に取って読みながら言う。
「どうせ魔界も別の街にも目を光らせているだろうし、下手に包囲網を突破して街を出るよりもこの街で適度に転々としておいた方がリスクも少ないし、この街に魔界の奴らの目を引き付ける事も出来る…。天界の奴らの気配がしないが、まぁよかろう。今はどうでも良い。」
 
 すると、フィーが現れる。
「フィーか?」
「そうです。連絡が来ています。これを。」
 デバイスをフィーがセルに渡すと、テーブルに置いて音声をオープンにする。デバイスの通信先の相手と数分話した後で、立ち上がる。
「…分かった。その件はあんたに任せる。では。」
 そう言うと、デバイスの通信を切る。フィーがそれを受け取りながらセルへ尋ねる。
「あの者に任せても大丈夫なのでしょうか?」
「まぁ、ディアブロ達には内通者が誰だか分かるまい。」
 にんまりとセルが笑いながら古文書を本棚へ戻す。
「そもそも、伝染するウィルスみたいなものだ。それに私の仕掛けたモノは一定期間すると、その呪術は消える。」
「しかし、それでは、接触してきた者が味方か敵かは分からないのでは?」
 フィーが部屋にセッティングされているダーツへ一本ピンを投げる。見事、真ん中に命中する。
「その辺はこの仕組みそのものを考えた一部の者しか分からん。お前は知らなくても不都合はないだろう?」
「そうですね。なるべく怪しい事は知らないに限る。必要以上に知って私が抹消されても困りますからね。」
 それを聞いて、セルがあらかじめ用意しいていた道具を取って投げると、フィーが左手で掴む。
「それで良いのだ。それから、渡したのは例の物だ。扱い方は分かっておるだろう?また連絡する。」
 フィーが頭を下げてその場から消える。フィーの気配がしなくなってから、カクテルグラスに再び手を伸ばす。
「馬鹿目。奴も伝染されているだけなのにな。伝染パターンをシータに移行しておくとするか…。」
 しかし、そのセルの姿を帰ったはずのフィーが腕を組んで物陰から見ていた。そして、ゆっくりと姿を消したのだった。
 
 

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 魔界では遥がディオール家にいた。天界へ旅立つ前に、一度、魔界へ準備しに帰っていたのだった。短期間であったが、集められる範囲で天界についての情報等も入手しておいたのだった。
「それでは、パパ、ママ。行ってきます。」
「うん。くれぐれも気を付けなさい。それから、これを龍助君に渡しなさい。」
 遥の父のダリルが、執事のオーランドから短剣を受け取って、遥の手に持たせる。
「こ、これは?龍助が以前使っていた短剣?何で?」
「ディオール家に代々受け継がれている宝具の短剣ですわ。」
 遥の母のシェリルが説明をすると、オーランドがうなずく。
「彼に渡せば私達の気持ちは伝わるわ。」
 以前、朱里奪還の際にディオール家に寄った時、短剣を渡しながら遥の両親は遥を守ってあげて欲しいと遥に内緒で龍助に頼んだのだった。彼らはそのD.と記された短剣のご加護が龍助の力になるように祈りを込めた。朱里奪還後に、龍助はダリルに短剣を返却していたのだが、天界へ旅立つ時にまた彼に預けようと考えたのだった。
「分かりました。龍助に渡しておきます。」
「リコ。遥の事をくれぐれも頼むな。」
 ダリルが頼むとリコは小さな頭を可愛くぺこりと下げて力強く言った。
「ダリル様、お任せくださいませ。私の命に代えてもお守りいたします。」
 リコを肩に乗せて遥が両親にハグをしてからにっこりほほ笑んだ。
「じゃぁ、あたし達は街に行って残りの買い物をしたら人間界へ経ちます。」
「それでは、私がお買い物までお供致しましょう。」
 オーランドが遥の荷物を持って、遥と一緒に家を出ていく。
 
「今回も我々はあの子の側で守ってあげられない。父として、歯がゆい思いだが…。」
 ダリルが呟くと、シェリルがダリルの腕に自分の腕をからませて、そっと寄り添う。
「あら?可愛い子には旅をさせろ、って言うらしいですし。あの子には大切なお友達が付いていますわ。」
「そうだな。やはり母親は強い者だな。私もいつも心配ばかりしておらずに、あの子の成長を喜ばなくては…。」
 遠くに見える遥とリコの後ろ姿を二人は見送ったのだった。
 
 
 遥は、街の道具を扱っている店で幾つか購入した。
 その一つは、龍助の旅用の服装を瞬時に装着できるバッチ型のモードギヤと呼ばれる小さな道具だった。これは、従来、赤ん坊やペット等の魔力が小さかったり使いこなせない者に対して装飾を代えたりするために使う様に設計されている。魔法を使えない龍助にはぴったりと遥は考えたのだった。魔族の遥達はモードチェンジする事で服装や装備を変更していたが、この道具を使う事で、モードチェンジの出来ない龍助も瞬時に装備を整えられる。
 予定していた買い物を終えると、遥達は街の外へ向かって歩く。町の外で魔界から人間界へのゲートを開く予定だったからだ。
 にぎわっている人込みをかき分けながら歩いていると、ふと遥がアルによく似た後ろ姿の人影を見る。
「え…?ア…ル…?」
 遥が荷物を放り出して、思わずその人物の肩に手をかける。
「?どうかしましたか?御嬢さん?」
 しかし、振り返った男性は、遥の期待を裏切るアルとは違う顔の人物だった。
「あ、いえ…。ご、ごめんなさい。人違いでした。あたしったら、うっかりしてて。本当にごめんなさい…。」
「そうですか。気にしないでください。それでは御機嫌よう。」
 遥が謝るとその男性は優しくそう言って立ち去って行った。
 
「何をしているのかしら…あたしったら。アルはもういないのに…。頭で分かっているのに…。」
 男性の後ろ姿を見送りながら、アルの面影を思いだしつつ遥が呟いた。

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「無理をなさらなくても大丈夫ですの。ゆっくりで。自然体の遥様がリコは好きですの。」
 リコが優しく遥の頬を舐めて慰める。
「…そういうあたしが好き、というけど…。あたしは…。」
 早く立ち直りたい遥は焦り気味に言いながら荷物を放り出した場所を振り返る。遥の荷物を一人でかき集めたオーランドが歩み寄って来る。遥の気持ちを察して何事も無かった様に朗らかな表情で荷物を持って待機する。
「行くわよ。あたしにとっても由依ちゃんは大切な妹みたいな者なの。それに、あたしが辛い時に『星屑のかけら』を貸してもらった。天界へ行ってこれを由依ちゃんに返さなくっちゃいけないの。そして、元気になったところを由依ちゃんに見せて安心させてあげるの。だから、今のあたしは迷っていられないの。」
 遥は自分にそう言い聞かせて待ちの外でゲートを開いた。別れ際にオーランドに礼を言った後で、決意と共に人間界へ向かったのだった。
 
 
 龍助が頭をかきながら、準備を整えている。由依を天界へ探しに行こう、と自分が提案したものの、朱里や遥達に比べて魔法の知識もなく、今、自分が出来る事といったら食料等の荷物の準備位しかなかった。
 光が「自分が無力だ」と落ち込んでいたが、龍助自身も同じような気持ちを感じていなかった訳ではなかった。涼であれば、『レジェンド』の力で朱里や遥を守ってくれるだろうし、『レジェンド』の情報収集能力で由依を見つけ出せる可能性が高いのではないかと、感じてしまっていたのだった。少しでも、涼の様に強く頼れる様になり、朱里にふさわしい存在になりたいと思ったのだった。

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「え~と、あれは何処にしまっていたっけ?これはどうしたら良いんだっけ…?」
 彼の横にあるベットの上には、リラが疲れて丸くなって寝てしまっていた。そこへ、朱里が龍助の部屋に入ってくる。
「龍助君?どうかしたの?あたしも手伝うわよ?」
 心配をかけまいと、龍助は自分のすべき事を進めていく。
「これぐらい、僕一人でなんとかできるよ。さっきまで麻宮さんはエドワード先生から回復魔法系や医療等について学んでいるんだし、魔法を使えない僕は少しでも役に立てる様に自分の事ぐらい自分で出来ないとね。休んでいてよ。」
 朱里がベットのリラの側に座って、眠っているリラを膝に乗せる。そして、優しくなぜてあげながら心の中で「一人で決めるの?どんな事でも、私に相談してね。龍助君?」と、つぶやいたのだった。
 
 

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 黙々と龍助が準備をしているのを見つめながら、朱里が龍助に語り出した。
「由依ちゃんの『覚醒』で私達の記憶を失ったら、って怖かったけど、あたし思ったの。例え、由依ちゃんの記憶が無くなったとしても、私や龍助君達の記憶には由依ちゃんとの思い出は残っている。ううん、記憶があるか無いかなんて関係ないの。だって私が由依ちゃんの事が好きなのよ。もう一度会いたいの。それに例え記憶を失ったとしても、もっともっと幸せな思い出をこれから由依ちゃんと作れば良いんだと。」
 朱里が龍助の手を両手で握って思いを語る。それを聞いて龍助もにっこりする。
「そうだね。麻宮さんの言う通りだよ。僕も会いたい。でも、もし、本当に天界が由依ちゃんがいたいと願う場所であれば、僕らはまた思い出を作りに会いに行く方法を考えよう。まぁ、現時点では天界にいるかどうかも分からないから、まずは天界へ行ってみないと何も分からないよね。分からな事ばかりだから不安になる事もあるけど、リラやみんなで支えあって乗り越えようね。僕も頑張るから。」
「うん…。」
 
「そうだ。音楽でもかけながら準備しよう。」
 携帯電話に接続しているイヤフォンを外して、携帯電話のスピーカーから龍助が音楽を流す。その曲は[pain]という曲だった。リラが眠っているので、少し小さめの音量で音楽が奏でられていた。
 
「風を切りながら 振り返らないで
光を求めて走った
流れる景色に 高まる鼓動だけが
体中に響いてる」
 
 朱里が膝に乗せたリラをなぜながら、由依の事を思い出す。由依が来て以来、朱里の膝の上で良く由依が甘えていたのだった。絵本を読んであげたり、歌を一緒に歌ったり楽しい思い出が蘇る。自然と朱里は音楽に合わせて口ずさむ。
 
「曲がりくねった道も 君の事想って
加速していく 今すぐ会いたいから
 
Movin' on 広がる世界へ
夢を見つけに行こう! 自分らしく
胸の伝えたい想い 届け 君の心へ
風に乗って...」
 
 歌を聞きながら龍助も由依の事を思い出していた。そして、彼も「胸の伝えたい想い 届け 君の元へ」と思ったのだった。
 風が窓に吹き込みカーテンが揺れて、隙間から見えた夜空に流れ星がきらめいた。
 
 
 同じ頃、コンビニで雑誌や漫画を立ち読みしながら、夜空に流れ星がきらめいたのを見ていた人物がいた。その男は裕二だった。彼は星の軌道を追いながらうなずく。
「おっ。龍助達はそろそろ動くんか。先が分からないから不安になるんだ。でも、何でも分かっちゃつまんないから。だから、面白いんとちゃうかな?」
 独り言をつぶやきながら雑誌を置いて、弁当売場へ歩いて行って弁当を掴む。
「さぁて、何を考えているかは、わいだけのひ・み・つ。『後悔先に立たず』って言うしな。端から見りゃ強がり言っているだけかもな…。わい、今は傍観者だし…。」
 お茶のペットボトルを取ってレジに持っていきながら財布を探す。
「あ、財布が…無い…。すんません…。財布を取りに帰ってからまた買いに来ます。」
 がっかりしながら、裕二はお弁当とお茶を棚に戻しに行く。その姿をコンビニの店員が苦笑いしながら傍観者として見ていたのだった。
 
 

イラスト:hata_hataさん

 翌朝、朝6時頃に龍助,朱里,リラは荷物を持って学校の校舎屋上へやって来た。すると、そこにはもう遥とリコが立っていたのだった。
「おはよう。遥ちゃん、リコちゃん。」
 朱里が言うと、遥が腰に手を当てて少しつんとして言う。
「おはよう。さっさと、準備して行くわよ。由依ちゃんの『覚醒』の前に。ノロノロしていると置いて言っちゃうわよ。」
「おはようございますですの。朱里様,龍助様,リラ。」
 リコが言うと、龍助とリコがにっこりほほ笑む。
「おはようリコちゃん、遥ちゃん。」
「おっす。リコ。遥もおっす。」
 挨拶を交わすと遥がカバンから、紙切れを取り出して龍助に手渡す。
「これは、あんたが持ってなさい。」
「何?これは。」
 龍助が尋ねると、遥が応える。
「『天界への通行許可証』とディアブロ様から預かった『天界への親書』よ。無くしちゃ許さないから。言い出しっぺのあんたが責任もって持ってなさい。」
 魔界へ戻った時に、遥が父の大臣を通してディアブロ王に特別に面会し、事情を説明して許可をもらっていたのだった。その際に、ディアブロ王から天界を治めている神へ書かれた『天界への親書』預かり、特例の『通行許可証』を発行してもらったのだった。
「まさか、あんた達、朱里奪還の時の様にまた掟に背いて異世界へ行こうなんて考えているんじゃないでしょうね?」
 遥が龍助とリラを指差して問い詰める。
「え?そ、それは…。」
「さ、さすが遥ちゃんね。特別に『通行許可証』を発行してもらえるなんて。」
 するとリラと龍助が苦笑いした。
「馬鹿じゃないの!あたしを誰だと思っているの?魔界で指折りの大貴族ディオール家の一人娘よ。それに、あたしのパパは大臣もしているの。ディアブロ様にお願いして、発行してもらったわ。でも、まぁ、リコのお手柄なんだけどね。」
 
 
 遥達はディアブロ王へ天界への旅の許可を願いに行ったのだが、遥の父のダリル以外の大臣達は、無用な争いを避けるべく反対した。しかし、その審査会議場でリコが遥の前に立って、話したのだった。
「はばかりながら申し上げます。皆様のお考えは分かります。セルの反逆の恐れの中、魔界の守りを固め、民の安全を保つのが一番です。しかしながら、セルが人間界へ逃亡した以上、天界へも報告するのがよろしいかと。この状況では、おそらく隠し通せる内容でもありません。彼らにとってもセルは危険な存在です。逆に、天界との情報交換を行う事が、万が一の際の最善策を取ることが出来るかもしれません。魔界と天界の現状として表立っての外交とまではいきませんが、旅人を装う形で内密にプライベートな親書という形で接触してみるのも、今後の魔界にとってプラスになるのではないでしょうか?今一度お考えくださいませ。ディアブロ様。皆様も是非、お分かり願いたいですの。」

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 しばらく、大臣達はざわざわとざわめいていたが、ディアブロ王が口を開くと静まり返った。
「許可する。南龍助の力になってやってくれ。親書はよが後で用意しよう。後で、取りに来るように。特例の『通行許可証』はシーズに発行の許可の旨を伝えておくから、彼がよきに取り計らってくれるであろう。」
 遥とダリルが手を握って喜んだのだった。ディアブロ王にとっても、シャロンというプライベートで、由依は大切な友達だったから心配であった。しかし、魔界の王としての職務を考えると、龍助達を信じて任せる事にしたのだった。それに、何か伝説にまつわる事でディアブロ王には考えがあった様だった。
 
 
 遥が、朱里達に説明をした後で更に続ける。
「ただし、あくまで公式じゃなくて内容がプライベートなので、公的なゲートを開けないのよ。だから、『親書』と『通行許可証』をもらったけど、天界まではあたし達で行かないといけないの。着いたら『親書』を見せて事情を説明すればOKよ。ちょっぴり、掟に背く形になっちゃいそうだけど。ディアブロ様が内々に許可してくれている様な感じね。」
 
 朱里が荷物を下ろすと、朱里がゲートを開く場所を見定める。
 人間界と天界間のゲートを開くのは、人間界と魔界間のゲートと違う。天界と魔界の争いを防ぐために、異世界を区切った時にそれぞれセキュリティーのために違ったものになった。よって、魔族の朱里や遥達は、魔界と人間界を繋ぐゲートを開く方法は魔法学校で習ったが、人間界と天界を繋ぐゲートを開く方法は習っていなかった。

イラスト:hata_hataさん

 しかし朱里は、以前、アルが人間界へ遊びに来た時に、異世界の移動の裏技を少しだけ教えてもらっていたのだった。「本当は内緒なんだけど、ナイスバディーで綺麗な朱里ちゃんには教えてあげちゃう。俺って、美人には弱いんだよね。」と、アルが話していたのだった。
 アルは自作の道具を使ってゲートを監視している者達にゲートを開いた事を発見され難くカモフラージュしていると言っていた。アル特製の道具を持っていない朱里は、アルの方法を参考にして別の方法でカモフラージュする事にした。
 第一段階は、人間界と人間界を繋ぐゲートを開いて、re-writeさせた龍助に軽くゲートを切り刻んでもらい壊して状態を不安定にしておく。
 第二段階は、飛び込んだ後で、途中に天界への新たなゲートを再度構築して開く。天界へのゲートはアルが特殊な開き方を解析して教えてくれていたのだった。
 ゲートの監視は異世界の入り口と出口を主にチェックしているので、異世界を移動中に新たなゲートを開くと監視者にはゲートを開いた事が何らかのエラーが生じたものとして処理される。改めて詳細情報を監視者が調べ始めた頃には、もう朱里達はゲートから離れた所に身を隠すという作戦だった。
 
 朱里達が第一段階までのゲートの準備を終える。そして、天界へのゲートへ飛び込もうとする。
「また由依ちゃんに会えるよね。」
「うん。君が願いを諦めないのならば、きっと。僕も諦めないから。」
 遥も朱里の横に立って言う。
「あたしもね。」
「おいらも。」
 龍助の肩に乗っているリラが手を挙げると、リコが遥の肩から飛び立ってにっこりほほ笑む。

イラスト:hata_hataさん

「私もですの。そして、もう一人。希望の光が…。」
 
 
 気配を感じて朱里達が振り返る。そこへ、光が走り込んで来る。朱里達の前に駆け寄って来た光が息を切らしながら言う。
「ま、待ってくれ。お、俺も連れて行ってくれ!」
「光君!!」
 朱里が光を笑顔で迎える。しかし、遥はびっくりして光に言った。
「ちょっと待って、佐伯君!今から行く天界という所は、あたし達も行った事ないのよ。」
「あぁ。」
 遥の問いかけに、光が彼女の瞳を見て応える。
「帰ってこれる保証もないのよ。」
「分かってる。」
 光は遥の心配が分かったが、決心を変えず答え続ける。
「危険な場所かもしれないのよ。」
「でも、俺も行きたいんだ。俺も由依ちゃんを迎えに行きたい。そして、天界が危険な所なんだったら、俺は…俺は…一色を守りたいんだ!みんなとも離れたくない。朱里達ほど力はないけど、足手まといなだけかもしれないけど、それでも…それでも、俺も何かみんなの支えになりたいんだ!」
 光の決意が固い事を感じて、これ以上何も言えなくて遥が黙り込む。「アルの分も俺が龍助達の支えになってやりたい。」と、心に強く思う。龍助達にも彼の仲間への思いが強く伝わったのだった。
「…佐伯君……。」
 
 リコが遥の肩に停まって、光を眩しい眼差しで見守る。そして、リラを肩に乗せた龍助が光に手を差し出した。

イラスト:hata_hataさん

「光の気持ちは分かったよ。僕達と一緒に行こう。」
 朱里も嬉しそうに遥の肩を抱きしめて促す。
「ありがとう、光君。由依ちゃんを心配してくれて。遥ちゃんも良いよね?」
 少し心配だったが、光の決意の強さと、彼の一途な思いに遥も心が揺れて少し照れくさそうに認める。
「…う、うん。佐伯君がみんなの支えになるんだったら、あたしが佐伯君を守るわ。」
「お、俺も、頑張るよ。武器を預かったんだ。魔界のシーズ博士達から。」
 光がアルから預かった武器を取り出して見せる。そして、掴むとあっという間にボーガンのフォームに変形させる。アルから武器を預かってからあまり時間が無かったが、光は浜辺の物陰で武器を少しでも扱いこなせる様に、朝の6時前のぎりぎりまで練習をしていたのだった。
 まだ開発中のプロトタイプなので照準がまだ甘く本来微調整が必要なのだが、テニスで培った感覚と視力の良さが標的への照準のずれを感覚的に調整するのに向いていた様だった。魔法の詰まったカートリッジを使って魔法の矢を射ることのできる武器なので、カートリッジの中身が無くなるとカートリッジを交換しないと使えなくなる。アルから受け取った魔法カートリッジは、風属性,火属性,雷属性,氷属性の4つの属性のカートリッジが各1個ずつ。まとめて装着できず、目的によってカートリッジを装着し直す必要があった。よって、カートリッジの残量を気にしながら使う必要があった。
 
 
 遥が疑問を感じて頭をかしげる。
「それにしても、なんで、佐伯君に魔界のシーズ博士が?」
「あ、いや、それはだな…。」
 アルから口止めされていた光は受け取ったとも言えずにもじもじしていると、リコが何か勘づき口を開く。
「それは、きっとディアブロ様がこの事態を予感されてシーズ博士のお力で、光様にお力を授けてくださったのですわ。」
 光はリコにうなずくべきか、本当のことを言うべきか迷った。リコの瞳を見ていると、アルから預かった事はばれているのかは分からなかったが、シーズ博士から直接預かったのではない事はばれているのを感じた。
「そうなんだ。さすがディアブロ様ね。ううん。シャロンちゃんとして由依ちゃんを探しに行く私達を助けてくれているんだよ。『通行許可証』と『親書』等までありがたいね。」
 朱里がうなずく。リコが小さな翼で飛んでいいって光の耳元で小さくささやく。
「光様、いずれ聞きたい事がありますですの。」
「ああ…。」
 リコにはいずれアルの事を話すしかない、と光は直感で感じた。ただ、今は龍助や遥達の前では話せない。それは、魔界に反逆を企んでいるセル達の組織について調べるのに、アルが抹消された事としておく方が色んな面でメリットがあったからだった。
 
 
 龍助の顔を見ながら、光が照れくさそうに言う。
「龍助に言われて考えてみたんだ…。俺は佐伯達みたいに何も力を持たないけど、何が俺に出来る事かも分からないけど、今は、お前達について行ってそれも見つけるんだ。」
「だったら、『比較優位性』を考えることだ。自分の特性を見つめてみると良いよ。」
 光達が振り返ると、そこには武司が立っていたのだった。
「な、なんで?」
 いるはずの無い武司が何故いるのかびっくりして光達が尋ねる。
「自分を自分で認識している自分のイメージと、他人が自分を認識しているイメージが、案外違ったりするんだよ。だから、龍助達に佐伯の良さで気が付いた事を教えてもらうと良いよ。まぁ、自分でも自分を見つめ直すのは勿論だけど。」
「はぁ…分かった。アドバイスありがとう…。いや、そうじゃなくて!!何で武司がここにいるんだ。」
 動揺しながら光が朱里達に尋ねる。しかし、適応魔法を解除してデビルモードになっている朱里も遥も自分たちの姿が見えているのにびっくりしている様子だった。
「だって、ここは君達だけの屋上じゃないだろう?」
 淡々と武司が答える。
「それりゃ…そうなんだけど…。」
 龍助も光もどうしたら良いのか分からず、どぎまぎしていた。
 

イラスト:hata_hataさん

「君達が僕らの知らない何かをしようとしているのは、なんとなくだけど感じてるんだ。以前も、何か魔法陣の様なものを出して、飛び込んでいっただろう?その時の一色さんは見慣れない変わったコスプレだったし。その後で、学校中の人間の記憶の中から一時、龍助達の記憶が無くなってて。しばらくして龍助が現れると、みんなの記憶が戻っていたり変だと思っていたんだ。それに、その縫いぐるみのドラゴン。その二つも動くだろう?」
 武司は、以前、龍助達が魔界へ旅立つ時に偶然彼らを見てしまったのだった。一時は、龍助達に得体のしれない恐怖を感じていたのだが、音楽を通して彼らと学園生活を共にしているうちに少しずつ当時の不安感は和らいでいたのだった。
 しかし、最近、花火大会の後で空き地で大規模な陥没事件があり、なんだか胸騒ぎがしていたのだった。遥や光がいなくなった後で、起こった事件。
 彼の中で、何かを感じてまた屋上を見下ろせる自宅のマンションの窓から見下ろしていた。そこに遥達が見えたので隠れて様子を伺っていたのだった。
 
 
「どうして、武司君には適応魔法の応用が効いていないのよ?」
「小島君も普通の人間と違うのかも。でも、全ての適応魔法が効いていない訳じゃないみたいだし。」
 由依の誕生日延期の記憶の差し替えは武司に効力があった様なので、何か限定的な効果なのか朱里達にも分からなかった。龍助が、困惑しながらも武司に声をかける。
「今は…、武司君には事情を説明できないんだ。…ごめんね。」
「君達の表情を見ているとこれから何か大変な事をしに行くんだね。帰ってくるのかい?」
 眼鏡に手をやりながら、龍助達の様子を気にしないで尋ねる。
「あぁ、勿論…。」
 龍助がうなずいた。すると、武司は魔法陣のゲートの方を見つめながら言う。
「だったら、約束があるんだ。」
「?」
 約束と聞いて、龍助が武司の見ている方を見つめる。
 
「帰ってきたら、また一緒に音楽をしよう。」
 
 視線を龍助に戻した武司が少し緊張気味に言った。
「え?」
「学園祭があるだろう?それに龍助達と出たいと思っていたんだ。目標があれば、上達も早まるだろうし。君達にとってはこんな話をしている場合じゃないかもしれないけど、僕は、龍助達に言っておきたかったんだ。僕のわがままかもしれない。でも、やっぱり一生懸命にやる奴とやりたいんだ。そして、僕は君達とやりたいみたいなんだ。」
 龍助も武司の手を取って言う。龍助の方からいずれ誘おうと思っていたのだが、事件が重なったために言いだす機会が無かったのであった。
「僕も出たい。武司君と音楽していて楽しいから勿論だよ。光は?」
 音楽を始めた頃には武司と少しぶつかり気味だった光も、練習を重ねたり遊びに行ったりする事で少しずつ音楽面の考え方でも打ち解けてきたのだった。武司も光も若干考え方には違いがあるもののまじめで一生懸命取り組む姿勢のベクトルは同じだった。お互いにそれを理解出来る様になってきたのだった。
「おう。約束な。」
 光も武司の腕に手をかける。
「だったら、伊集院と練習して待ってる。」
「うん。僕らも帰ったら練習して追い付くよ。今日の僕達の事は、みんなには内緒にしておいてほしい。この魔法陣とか、普通の人間は知っちゃいけない掟なんだ。」
 龍助が後ろで待っている遥達に気が付いて、音楽の約束の最後に、異世界に関する見たことを黙っている様に念を押す。
「分かったよ。君達と関わっていると、ちょっとした事では驚かなくなってきている自分がいるみたいだ。それに、僕も予備校と音楽で忙しいから忘れちゃうかもしれないし。」
 気を利かせて武司が澄まして答える。
 
 
 通常、異世界の事を知ってしまった人間の記憶は差し替える必要がある。しかし、龍助や光と同じく武司にもデビルモードのままの朱里達魔族を見る事が出来、適応魔法の応用等も効かないケースがある。また、今は、なるべく『覚醒』するまでに由依を探し出したかった。それらを考慮すると、他言しないと言う武司を信じて遥達は様子を見る事にしたのだった。朱里もリコもリラも遥の考えに同意したのだった。
 
 遥とリコと光の提案で龍助達の旅のパーティーの役割分担をする。
リーダーは魔法中心の賢い遥。そして、リーダー補佐が魔法と武器の使える朱里。龍助は中近距離戦闘。ボーガンの遠距戦と目が良く広範囲を目視できる光。
リコと遥の提案で、移動中は龍助,リラ,朱里,遥,リコ,光と並ぶことにした。
 
 武司が少し離れて龍助達を見守る。彼らの前には天界へのゲートが開いている。遥は『星屑のかけら』を手にとってから、決意を再確認してしまった。
朱里が携帯音楽プレイヤーのイヤフォンを耳に着けて、曲を再生する。[pain]が流れる。
 
「曲がりくねった道も 君の事想って
加速していく 今すぐ会いたいから
 
Movin' on 広がる世界へ
夢を見つけに行こう! 自分らしく
胸の伝えたい想い 届け 君の心へ
風に乗って...」

イラスト:hata_hataさん


 歌を口ずさんだ朱里の『L'aile du coeur(心の翼)』に、siennaのクリスタルが輝いた。
 
 Boy meets girl.
 少年は少女に出会い、涙と共に
  新たな希望の光は呼応して想いも共に揺れた...。
 
 そして、彼らは由依を探す旅に出た。新たな天界という世界へ向けて。これから待ち受ける運命に立ち向かうために。
 
 
第三部 完

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  • (魔界)
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■Episode 001:

♪:[blue]

■Episode 002:

♪:[light pink -I love you.-]

■Episode 003:

♪:[nu.ku.mo.ri.]

■Episode 004:

♪:[real]

■Episode 005:

♪:[color]

■Episode 006:

♪:[my wings]

■Episode 007:

♪:[I'll be there soon.(すぐ行くよ)]

■Episode 008:

♪:[promise]

イラスト:hata_hataさん

■Episode 017:

♪:[ドキ×2]

■Episode 018:

♪:[let it go!!]

■Episode 019:

♪:[N]

■Episode 020:

♪:[tears in love]
♪:[destiny]

■Episode 021:

♪:[Touch to your heart!]
♪:[you and me]

■Episode 022:

♪:[Happy Happy Love]

■Episode 023:

♪:[INFINITY]

■Episode 024:

♪:[さぁ、行くよ! \(@^▽^@)/♪]

■Episode 025:

♪:[pain]

イラスト:hata_hataさん

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[above feat.神威がくぽ] shin

 

 

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[initiative feat.神威がくぽ] shin 


 

音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2017年11月01日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 9th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

[Breaker feat.神威がくぽ] shin


音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2016年11月02日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 8th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

 

[Come on! feat.神威がくぽ] shin


音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2015年09月09日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 7th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

[departure feat.神威がくぽ] shin


[Lock on feat.神威がくぽ] shin


[monologue feat.神威がくぽ] shin


[reduction feat.神威がくぽ] shin


[voice feat.神威がくぽ] shin


音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲5曲
2月18日(水)よりドワンゴジェイピーにて特設ペー ジを設けていただき先行配信、2月25日(水)よりiTunesやAmazonほかを含む全 配信サイトにて一般配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 6th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

CIRCLE[shin entertainment]

南龍助(普段着姿)

イラスト:hata_hataさん