Episode 011
女戦士の敵襲(前編)
music:[Burning Love]
前回までの『L.D.C.』
遺跡の外で森から物音がしたので、アルは偵察に向かい、雨がポツリポツリと降る中、龍助たちは身を潜める。
アルが不在の中、龍助達に危険が迫り、彼はリラをre-writeさせて、遥と共に立ち向かう。その敵なるものは、彼が以前、出会った少女だった...。
アルが森の方に偵察へ行ってから、数分が経過した。
「雨がポツリポツリと降ってきたけど、折り畳み傘でも差す?」
「あんた、馬鹿ね。そんなものを差していたら、いざ敵が攻めてきた時に邪魔になるでしょう?」
「そうだぞ。おいらも遥の言うとおりだと思うぞ。」
龍助の鞄の中から、リラがゆっくりと起きて来て顔を出す。
「リラ、大丈夫?遺跡のクリスタルに頭をぶつけて少し弱っているんだから休んでおかないと。それに風邪をひくよ。さっき、泉に飛び込んでから風邪っぽいんじゃない?」
「そうよ。龍助はあたしに任しておいて。はい、ティッシュ。鼻水を拭いて。」
リラへ遥がポケットティッシュを渡そうとする。
「こ、これは、鼻水じゃないぞ。雨がちょうどおいらの上の枝の辺りから滴ってきてるんだ。ヘックション!あ、今度のは鼻水だ。悪い、遥。やっぱりティッシュを貸してくれ。」
遥からティッシュを受け取ったリラが鼻水を拭く。
「ご、ごめん。気がつかなくて。ちょうど雨の雫が降ってくるところだね。少し移動するよ。遥ちゃん、アルが偵察しに行くときに伝って行った茂みの辺りに行こう。」
恐る恐る辺りの様子を伺いながら茂みの辺りまで行く。
すると、突然、大きな鎌が龍助の目の前の空気を切り裂いた。
「!?」
龍助はあっけにとられて動くことが出来ない。リラが龍助の頬を引っ張りながら叫ぶ。
「遥!!敵だ~!!!」
「分かってるわよ、あんたは龍助と下がって!!」
遥がロッドを取り出して、瞬時に氷の結界を張っていた。氷防御魔法の1つである。
「龍助しっかりしろ!おいら達もre-writeするぞ!」
「そうだった。リラ、僕と一緒に戦ってね。」
龍助も少し落ち着いて、肩の上のリラを掴むと、力強く叫んだ。
「re-write!」
リラが光に包まれてフォームチェンジして剣の形になって、龍助が構える。
「龍助も準備できたわね。氷の結界を張ったけど、このままアルを待つか、結界を解除して戦うか、どうする?」
「敵は、強そうなの?僕は、大きな鎌しか目に留まらなかったんだ。」
「そうね。今、結界の壁際に感じる敵の数は十数体。そのうち、魔力が強いのが一体。おそらく、さっきの鎌の女。」
「オカマの女?」
剣になっているリラが、龍助と遥へ心の声で尋ねる。
「馬鹿、リラはちょっと黙ってなさい!ちゃんと聞いて、二人とも。」
リラの聞き間違いに遥が緊張した様子で注意して、龍助がうなずく。
「さっき一瞬しか見えなかったんだけど、龍助に大きな鎌を振りかざした時に花の付いた髪飾りが見えたの。魔力では、男か女かは判断できないけど、オカマじゃなければあれは女よ。感じる属性は…雷。魔力は中級。アルは、偵察に行ったきり帰ってきていないから、ひょっとしたらもうやられてしまったかもしれない。」
「なんだって!アルを助けなくちゃ。敵の中ボス以外は、どんな敵なの?」
遥が緊張した顔つきで瞳を閉じて、左手の人差し指で左目と耳の間ぐらいを軽く押さえながら慎重に外の状況を探知する。
「…そうね…。六体は魔獣ね。それから…五体が魔界の兵士。そして、一匹はどうやら、キメラ。これは敵の中ボスが乗ってきた乗り物ね。でも、魔界の兵士がいるってことは、キメラも戦闘用に調教されているから、油断は禁物ね。後は、魔力を極端に落としていてカモフラージュされていると、探知できないわ。ついさっきまで、この辺りにあたし達以外の魔力を感じなかったから、ひょっとしたらまだ潜んでいるかもしれないわ。」
「このままアルを待っていても、彼がもしやられていたら氷の結界を張っている遥ちゃんの魔力が消耗するだけだね。それに、もしアルが敵に怪我をさせられて、傷ついていたら早く助けてあげなくちゃ。」
「おいらもアルを助けたい。べ、別にグミがほしいからというわけじゃないぞ。おいら達の仲間だからな。」
龍助も遥もうなずく。
「決まりね。カウントして、3,2,1,で結界を解除するから、まずは少し右側の木のところまで走って。そっちにはおそらく敵はいないから。で、龍助は修行した時と同じように、敵の魔法を剣で流すようにして交わしなさい。あんたは、まだ戦闘経験が無さ過ぎるから、下手に敵とやりあっちゃ、駄目よ。」
「だって、僕も修行したから、リラと一緒に遥ちゃんを守るよ。」
真剣に龍助が遥に向かって言う。
「ありがとう。朱里はこんな安心感を貰って、デビルモードの暴走を克服したのね…。でも、あんたは朱里を奪還するまでは負けられないの。分かる?あんたをあの子はきっと待っているから。あきらめながらも心のどこかできっとあんたのことを想って、待っているの。あたしには分かるの。だって、あたしも…。」
遥が少し口調を抑える。
「そんなことは、今はどうでも良いんだ。とにかく、あんたは朱里のためにもあんた自身を守ることを優先しなさい。で、余裕があったら、あたしを援護して。それから、万が一、あたしがやられそうになったら、かまわず、逃げなさい。約束して。あたしのためにも。」
「それは、出来ないよ。」
「?」
「僕達は、みんなで帰ると光に約束しただろう?僕は朱里も助けたいけど、遥ちゃんも一緒に帰ると心に決めたんだ。」
龍助が遥を説得する。遥が小さく呟く。
「龍助のわからずや…。でもありがとう。」
「僕はリラと一緒に援護するよ。僕とリラだって剣を振ればオーラみたいなのぐらいは飛ばせるんだ。ねぇ、リラ?」
「そうだぞ、遥。おいらと龍助は戦力的にまだ頼りないかもしれないが、がんばる。ヘ、ヘクション。す、すまん。おいら達も遥をバックアップしたいんだ。一人で抱え込まないでおいら達にも少しは頼ってくれ。仲間だろう?」
リラの言葉に遥が、一瞬、はっとした。知らず知らずのうちに少し成長したリラと龍助を感じたからだ。
「分かったわ。ありがとう。あたしは、大鎌の女と戦うから、龍助は敵を警戒しながら援護。そして、もしアルが近くに倒れていたら救助してね。あんな奴でも仲間だから。」
「うん。一色さんも無茶はしないでね。」
「遥だよ、龍助。」
「そうだった。遥…。」
「分かれば良し!じゃぁ、解除するよ。3,2,1,さぁ、走って!」
結界が解除されたとたん、それを待っていたように大きな鎌が龍助めがけて振り下ろされる。
「おらぁー!!!!消滅してしまいな!」
「甘いわね!」
「雨がポツリポツリと降ってきたけど、折り畳み傘でも差す?」
「あんた、馬鹿ね。そんなものを差していたら、いざ敵が攻めてきた時に邪魔になるでしょう?」
「そうだぞ。おいらも遥の言うとおりだと思うぞ。」
龍助の鞄の中から、リラがゆっくりと起きて来て顔を出す。
「リラ、大丈夫?遺跡のクリスタルに頭をぶつけて少し弱っているんだから休んでおかないと。それに風邪をひくよ。さっき、泉に飛び込んでから風邪っぽいんじゃない?」
「そうよ。龍助はあたしに任しておいて。はい、ティッシュ。鼻水を拭いて。」
リラへ遥がポケットティッシュを渡そうとする。
「こ、これは、鼻水じゃないぞ。雨がちょうどおいらの上の枝の辺りから滴ってきてるんだ。ヘックション!あ、今度のは鼻水だ。悪い、遥。やっぱりティッシュを貸してくれ。」
遥からティッシュを受け取ったリラが鼻水を拭く。
「ご、ごめん。気がつかなくて。ちょうど雨の雫が降ってくるところだね。少し移動するよ。遥ちゃん、アルが偵察しに行くときに伝って行った茂みの辺りに行こう。」
恐る恐る辺りの様子を伺いながら茂みの辺りまで行く。
すると、突然、大きな鎌が龍助の目の前の空気を切り裂いた。
「!?」
龍助はあっけにとられて動くことが出来ない。リラが龍助の頬を引っ張りながら叫ぶ。
「遥!!敵だ~!!!」
「分かってるわよ、あんたは龍助と下がって!!」
遥がロッドを取り出して、瞬時に氷の結界を張っていた。氷防御魔法の1つである。
「龍助しっかりしろ!おいら達もre-writeするぞ!」
「そうだった。リラ、僕と一緒に戦ってね。」
龍助も少し落ち着いて、肩の上のリラを掴むと、力強く叫んだ。
「re-write!」
リラが光に包まれてフォームチェンジして剣の形になって、龍助が構える。
「龍助も準備できたわね。氷の結界を張ったけど、このままアルを待つか、結界を解除して戦うか、どうする?」
「敵は、強そうなの?僕は、大きな鎌しか目に留まらなかったんだ。」
「そうね。今、結界の壁際に感じる敵の数は十数体。そのうち、魔力が強いのが一体。おそらく、さっきの鎌の女。」
「オカマの女?」
イラスト:hata_hataさん
「馬鹿、リラはちょっと黙ってなさい!ちゃんと聞いて、二人とも。」
リラの聞き間違いに遥が緊張した様子で注意して、龍助がうなずく。
「さっき一瞬しか見えなかったんだけど、龍助に大きな鎌を振りかざした時に花の付いた髪飾りが見えたの。魔力では、男か女かは判断できないけど、オカマじゃなければあれは女よ。感じる属性は…雷。魔力は中級。アルは、偵察に行ったきり帰ってきていないから、ひょっとしたらもうやられてしまったかもしれない。」
「なんだって!アルを助けなくちゃ。敵の中ボス以外は、どんな敵なの?」
遥が緊張した顔つきで瞳を閉じて、左手の人差し指で左目と耳の間ぐらいを軽く押さえながら慎重に外の状況を探知する。
「…そうね…。六体は魔獣ね。それから…五体が魔界の兵士。そして、一匹はどうやら、キメラ。これは敵の中ボスが乗ってきた乗り物ね。でも、魔界の兵士がいるってことは、キメラも戦闘用に調教されているから、油断は禁物ね。後は、魔力を極端に落としていてカモフラージュされていると、探知できないわ。ついさっきまで、この辺りにあたし達以外の魔力を感じなかったから、ひょっとしたらまだ潜んでいるかもしれないわ。」
「このままアルを待っていても、彼がもしやられていたら氷の結界を張っている遥ちゃんの魔力が消耗するだけだね。それに、もしアルが敵に怪我をさせられて、傷ついていたら早く助けてあげなくちゃ。」
「おいらもアルを助けたい。べ、別にグミがほしいからというわけじゃないぞ。おいら達の仲間だからな。」
龍助も遥もうなずく。
「決まりね。カウントして、3,2,1,で結界を解除するから、まずは少し右側の木のところまで走って。そっちにはおそらく敵はいないから。で、龍助は修行した時と同じように、敵の魔法を剣で流すようにして交わしなさい。あんたは、まだ戦闘経験が無さ過ぎるから、下手に敵とやりあっちゃ、駄目よ。」
「だって、僕も修行したから、リラと一緒に遥ちゃんを守るよ。」
真剣に龍助が遥に向かって言う。
「ありがとう。朱里はこんな安心感を貰って、デビルモードの暴走を克服したのね…。でも、あんたは朱里を奪還するまでは負けられないの。分かる?あんたをあの子はきっと待っているから。あきらめながらも心のどこかできっとあんたのことを想って、待っているの。あたしには分かるの。だって、あたしも…。」
遥が少し口調を抑える。
「そんなことは、今はどうでも良いんだ。とにかく、あんたは朱里のためにもあんた自身を守ることを優先しなさい。で、余裕があったら、あたしを援護して。それから、万が一、あたしがやられそうになったら、かまわず、逃げなさい。約束して。あたしのためにも。」
「それは、出来ないよ。」
「?」
「僕達は、みんなで帰ると光に約束しただろう?僕は朱里も助けたいけど、遥ちゃんも一緒に帰ると心に決めたんだ。」
龍助が遥を説得する。遥が小さく呟く。
「龍助のわからずや…。でもありがとう。」
「僕はリラと一緒に援護するよ。僕とリラだって剣を振ればオーラみたいなのぐらいは飛ばせるんだ。ねぇ、リラ?」
「そうだぞ、遥。おいらと龍助は戦力的にまだ頼りないかもしれないが、がんばる。ヘ、ヘクション。す、すまん。おいら達も遥をバックアップしたいんだ。一人で抱え込まないでおいら達にも少しは頼ってくれ。仲間だろう?」
リラの言葉に遥が、一瞬、はっとした。知らず知らずのうちに少し成長したリラと龍助を感じたからだ。
「分かったわ。ありがとう。あたしは、大鎌の女と戦うから、龍助は敵を警戒しながら援護。そして、もしアルが近くに倒れていたら救助してね。あんな奴でも仲間だから。」
「うん。一色さんも無茶はしないでね。」
「遥だよ、龍助。」
「そうだった。遥…。」
「分かれば良し!じゃぁ、解除するよ。3,2,1,さぁ、走って!」
結界が解除されたとたん、それを待っていたように大きな鎌が龍助めがけて振り下ろされる。
「おらぁー!!!!消滅してしまいな!」
「甘いわね!」
イラスト:hata_hataさん
瞬時に、遥がロッドを小さく振って氷の攻撃魔法を繰り出して、大鎌に当てて、軌道をずらした。龍助の横を通った瞬間、鎌に反射した人影が目に入る。風圧で龍助の髪が少し切れて散る。
「き、君は…。あの花屋で出会った女の子じゃないか!確か、ジャンヌさん?」
龍助は遥が指定した場所まで走って間合いを取りながら口にする。大きな鎌を振りかぶって肩に乗せ構えを取った女戦士は、以前、人間界で龍助が出会ったジャンヌという少女だった。朱里とのデートでブーケを買って花屋を出た時に接触したことがあった。
「やっぱりそうじゃないか。その小さな花飾りの付いた髪飾りは、僕があの時渡した物だ。」
「龍助、知り合いなの?」
氷攻撃魔法を繰り出すために敵の動きを見ながら、遥が龍助に尋ねる。すると、女戦士は叫ぶ。
「あぁ、そうだよ。俺は魔界の戦士、J.だ。お前にはジャンヌと人間界で名乗ったが、俺は、ジャンヌと言う名前が嫌いだ。ジャンヌと言う名前が…!」
頭上に大きな鎌を構えると、勢いよく龍助の方へ突っ込んできた。遥がロッドを振って氷の矢を次々と射るが、J.の動きが速過ぎて追いつかない。
「龍助!あんた、リラで波動を出して!くそっ。」
龍助が剣を振るが、波動がJ.の横を通りずぎる。J.が龍助の1.5メートルぐらい手前で力強く地面に踏み込んで姿勢を低くしながら鎌を振り込もうとする。龍助が剣で鎌を防御する。防御体制をとりながら後ろにずるずると地面を数メートル押し返される。
「君も魔界の兵士だったのか。あの日も朱里を連れ去りに来ていたんだね…。」
にんまりとしてから、J.ははき捨てるように言った。
「そうさ。あの日、ジュリアもあんたもみんな倒しておけば、こんな二度手間な任務をしなくて良かったのにな。R.の奴が邪魔した上に、お前の記憶置換まで失敗していたとは…。いや、きっとあいつは記憶置換が出来たとだまされた振りをしていたんだ!なんて奴だ、あいつ。」
「R.が、記憶置換が出来ていないことを知っていたの?だまされた振りをしていたの?」
「涼さんが僕らにだまされた振りをしていたとは。なぜ…。」
龍助たちが動揺する。その様子を見て、J.はすぐに方向を変えて遥に向かって跳んだ。
「油断したね!甘い!!!」
「し、しまった!」
遥が一瞬遅れて氷防御呪文を唱えて魔力の氷の壁を作るが、あっさりと鎌で砕き、そのまま遥へ鎌の軌道をあわせつつ更に加速した。
「遥ちゃーん!!!」
龍助が剣を振って、オーラのような波動を飛ばして、遥に迫ったJ.の鎌にヒットさせた。
勢いあまって、J.が鎌を持ったまま、数回回転して転がり、その勢いで起き上がる。
「龍助、ありがとう。ちょっと油断したわ。あたしとしたことが…。」
「ちっ。さっきは俺への攻撃をわざと外していたのに、この女の為には攻撃するんだね。」
いらいらしながら、J.が叫ぶ。続けて、遥に向けてぶんぶんと鎌を振り回す。遥は、軌道を良く見て、何とかよけながら後ずさりしていく。
「あんた逃げてばっかじゃん。やる気あんの?」
J.が挑発すると、遥がひときわ大きい氷攻撃魔法の刃を繰り出して、それをよけ切れなかったJ.の髪を少し切り裂く。それと同時に、魔界の兵士と魔獣が数体同時に遥に攻撃しようと接近したが、遥が吹雪の呪文を唱えると彼らを吹き飛ばした。
「雑魚は雑魚らしくしていなさいよ!」
遥が睨みながら叫ぶ。
「やる~!ヒューヒュー!」
J.は彼女の味方がやられた様子を見ながら口笛を吹く。遥が更に氷魔法攻撃を繰り出す。今度は大きな吹雪がJ.に向かっていき、後ろに跳んでよけた。
「俺は任務とかどうでも良いんだ。ただ目の前の奴をぶっ飛ばせれば。この苦しみを、縛っている運命を忘れるために!」
更にJ.は表情をきつくした。
その様子を見ていた龍助が叫ぶ。
「君はそんな女の子じゃないはずだよ。僕には感じるんだ!じ、自分を解き放てるのは、自分だけだ。君は分かっているはずだよ、ジャンヌさん!」
「何を言うか。貴様ごときが生意気に俺に説教か?すぐに口が利けなくしてやる。」
「龍助、あんたは弱いんだから、雑魚の相手をしてなさいよ。」
遥が、龍助をかばって彼の前に立ち、J.の攻撃をロッドで防御しつつ方膝をつく。
「ここからは、この遥様がもう少し本気で相手してあげるから、ありがたく思いなさいよ、あんたぁー!」
J.の大きな鎌を押し返して、続いて氷魔法攻撃をする。氷の刃がJ.の左右から押し寄せる。J.が後ろに数メートル跳んで、大鎌を正面で横に構えると追随して飛んでくる刃を地面へ叩き付けた。
「トラップか?しまった!」
そう、J.が叫んだ瞬間、遥はJ.の後方へ移動して、地面に片膝と左手を付いて氷の縛りの結界をJ.の周りに張った。遥がJ.を睨みつけながら、少しにやりとする。
その頃、龍助は遥が吹き飛ばした魔獣たちと戦っていた。
「くそ、ここからは通さないぞ!僕達だって、少しは役に立たなくっちゃ、みんなで朱里と人間界へ帰るんだ!」
「龍助、左前方から、魔獣が来るぞ。修行の時と同様に、オーラの波動で攻撃だ。よく狙えよ!」
龍助がリラの剣を振りかざしてオーラを飛ばし、魔獣を一体、押し返す。
「次は、右前方と、その先から3体の魔獣だ。兵士が正面から狙っているから、注意しながら波動を打て!」
リラの的確な指示通りに、龍助が次々とオーラの波動を飛ばし、敵に当てていく。ある者は飛ばされ、また、ある者は武器を弾き飛ばされる。
「ざまぁ、みろ!おいら達だって、少しは役に立てるんだぞ。」
「本当は、朱里がリラと戦ったほうが戦力として涼さんに立ち向かえるぐらいの強さなんだけど。僕だと、接近戦ではまだ役に立てないから。」
龍助が、リラの剣に向かって申し訳なさそうに言う。
「そんなことないぞ。おいらと龍助の適合率は、なぜか朱里よりも高いんだ。朱里がおいらをあそこまで扱えるようになったのも、長い訓練の結果だし。龍助とももっと訓練しておいら達、遥も朱里もみんな守れる男になろうぜ!来たぞ、次は右45度にキメラと、左30度の数メートル後ろに兵士と魔獣がそれぞれ1体。それにしても、沢山いてきりが無いなぁ。」
一段と力強く剣を振って、キメラを吹き飛ばして木にぶつけて気絶させる。続いて、兵士と魔獣にオーラーを放つと魔獣を森の奥へ吹き飛ばした。
「そうだね。僕も、リラと訓練して、もっと強くなりたい。戦うためじゃなくて、僕らの大切なものをリラと一緒に守るために。」
「よし、そのいきだ。」
龍助が兵士に向けて、波動を放つが少しカーブしてそれた。兵士が龍助に迫ってくる。
「うぉ、うぉ、ちょっと褒めるとこれか。気をつけろ、波動が間に合わないから、遥との接近戦の訓練どおり、敵の攻撃を剣で受け流しながら、間合いを取れる距離まで後退するぞ!」
兵士の剣が龍助の頭上から振り下ろされたのを、右手の長剣の方で受け流して、左手の短剣を一振りして牽制する。そして、少し後ろへ下がろうとする。しかし、兵士だけでなく魔獣が右側から回り込んで突進してきた。
「くそ、間に合わない!」
龍助はリラの剣を持ったまま吹き飛ばされる。
「うわぁ!!!」
「龍助!!!!」
遥が氷の結界を張った状態でJ.を縛りこんで押さえ込もうとしながら龍助の方を振り返って叫ぶ。
「だ、大丈夫!飛ばされただけ。遥はそっちを。僕達は、まだ負けられないんだ。」
立ち上がって、すぐに剣を横に120度ほど振りかぶる。すると、波動が扇の様に兵士と魔獣をまとめて攻撃し、吹き飛ばした。
「あ、危なかった…。こっちは、大丈夫だから、遥はそっちに集中して。」
「あんたに、言われなくたって。」
更に縛りの氷呪文に力を入れる。
「It's a Burning Love!!
感じたままに リズムを刻め
熱くなって 踊り明かそうよ」
魔獣と接触して吹き飛ばされた時に、携帯電話の音楽プレイヤー機能が作動したようだ。イヤフォンから音楽がもれている。その曲はPOPでラテン系ダンスミュージックの[Burning Love]だった。音楽プレイヤーを止めるまもなく、迫ってくる次の敵と戦う。時折、剣を降りながら、朱里にプレゼントしてもらった左手のドラゴンの刻印入りのシルバーブレスレットを見ては、朱里への想いを高めて剣を振り続けた。
その頃、朱里も龍助からプレゼントされたイヤリングに触れながら、同じ曲を口ずさんでいた。
「目と目があった瞬間に
この感じ いいんじゃない
今から」
朱里は、人間界へいたときに龍助から貸してもらった音楽携帯プレイヤーに入っていた曲を色々と聞いて口ずさめるぐらいには覚えていた。携帯音楽プレイヤーは魔界へ投降する時に龍助に返して、今は、遥が朱里を奪い返すまでという条件で借りている。遥は、龍助には大切に想う朱里がいることを知っているので、せめて朱里を取り戻すまでは、龍助のそばで龍助をそっと感じていたいという気持ちから携帯音楽プレイヤーを借りていたのだった。
時折、朱里は人間界のことを思い出しながら、いろんな歌を口ずさんでいた。龍助との思い出の中にいつも歌があったからだ。勿論、四六時中音楽を聴いているわけではなかったのだが、楽しい出来事があった日に音楽を聴いて更に余韻を楽しんだりもしていたので、音楽が、いろんな思い出とリンクしていた。この曲は、人間界にいる時に、朱里がクラスメートの千夏や遥たちとラクロスの練習試合をした日に聞いた曲だった。
千夏や遥と共にプレイして、遥のアシストで朱里が点を決めて、試合に勝った日に聞いた曲だった。勿論、龍助も光,実,恵,裕二などのクラスメートと先輩と応援していた。リラは縫いぐるみの振りをして、クラスメートの恵の腕の中でばれないように大人しく試合を観戦していた。
試合の熱い戦いを思い出しながら、楽しかった日々を思い出しつつ、朱里が久しぶりに少し微笑む。
「It's a Burning Love!!
高まる鼓動伝えて
Let's Dance Dance Dance!!
抑え切れない
抱きしめてほしい
この熱い想いを
もっと さぁ」
朱里の『L'aile du coeur(心の翼)』に、赤系のcrimsonのクリスタルが輝いた。
「また、1つ。これで11個目のクリスタルが『L.D.C.』に集まったわ。まだ、何か、意味があるのかしら?『L.D.C.』が武器になったり、研究結果が涼さんたちの武器の強化につながっているだけなのかしら…。人間界へ行く前にシード博士の研究レポートを偶然見たときには、人間になれるかも、って思ったけど、『L.D.C.』のクリスタルをどうすればよいのかまでは書かれていなかったのよね。まだ、望みがあるのかしら…。いや、戦いの武器になるだけで、それ以外に何が出来るというの…。」
朱里の心は揺れていた。龍助からデートの時にもらった可愛いブーケの水を替えて、癒しの魔法で優しくなでるようにした。ブーケの花は、朱里の魔法のおかげで、気持ち生き生きとしているようだった。朱里の閉じ込められている部屋の窓から吹き込む風に揺られながら、彼女の心と同じように揺れていた。
「き、君は…。あの花屋で出会った女の子じゃないか!確か、ジャンヌさん?」
龍助は遥が指定した場所まで走って間合いを取りながら口にする。大きな鎌を振りかぶって肩に乗せ構えを取った女戦士は、以前、人間界で龍助が出会ったジャンヌという少女だった。朱里とのデートでブーケを買って花屋を出た時に接触したことがあった。
「やっぱりそうじゃないか。その小さな花飾りの付いた髪飾りは、僕があの時渡した物だ。」
「龍助、知り合いなの?」
氷攻撃魔法を繰り出すために敵の動きを見ながら、遥が龍助に尋ねる。すると、女戦士は叫ぶ。
「あぁ、そうだよ。俺は魔界の戦士、J.だ。お前にはジャンヌと人間界で名乗ったが、俺は、ジャンヌと言う名前が嫌いだ。ジャンヌと言う名前が…!」
頭上に大きな鎌を構えると、勢いよく龍助の方へ突っ込んできた。遥がロッドを振って氷の矢を次々と射るが、J.の動きが速過ぎて追いつかない。
「龍助!あんた、リラで波動を出して!くそっ。」
龍助が剣を振るが、波動がJ.の横を通りずぎる。J.が龍助の1.5メートルぐらい手前で力強く地面に踏み込んで姿勢を低くしながら鎌を振り込もうとする。龍助が剣で鎌を防御する。防御体制をとりながら後ろにずるずると地面を数メートル押し返される。
「君も魔界の兵士だったのか。あの日も朱里を連れ去りに来ていたんだね…。」
にんまりとしてから、J.ははき捨てるように言った。
「そうさ。あの日、ジュリアもあんたもみんな倒しておけば、こんな二度手間な任務をしなくて良かったのにな。R.の奴が邪魔した上に、お前の記憶置換まで失敗していたとは…。いや、きっとあいつは記憶置換が出来たとだまされた振りをしていたんだ!なんて奴だ、あいつ。」
「R.が、記憶置換が出来ていないことを知っていたの?だまされた振りをしていたの?」
「涼さんが僕らにだまされた振りをしていたとは。なぜ…。」
龍助たちが動揺する。その様子を見て、J.はすぐに方向を変えて遥に向かって跳んだ。
「油断したね!甘い!!!」
「し、しまった!」
遥が一瞬遅れて氷防御呪文を唱えて魔力の氷の壁を作るが、あっさりと鎌で砕き、そのまま遥へ鎌の軌道をあわせつつ更に加速した。
「遥ちゃーん!!!」
龍助が剣を振って、オーラのような波動を飛ばして、遥に迫ったJ.の鎌にヒットさせた。
勢いあまって、J.が鎌を持ったまま、数回回転して転がり、その勢いで起き上がる。
「龍助、ありがとう。ちょっと油断したわ。あたしとしたことが…。」
「ちっ。さっきは俺への攻撃をわざと外していたのに、この女の為には攻撃するんだね。」
いらいらしながら、J.が叫ぶ。続けて、遥に向けてぶんぶんと鎌を振り回す。遥は、軌道を良く見て、何とかよけながら後ずさりしていく。
「あんた逃げてばっかじゃん。やる気あんの?」
J.が挑発すると、遥がひときわ大きい氷攻撃魔法の刃を繰り出して、それをよけ切れなかったJ.の髪を少し切り裂く。それと同時に、魔界の兵士と魔獣が数体同時に遥に攻撃しようと接近したが、遥が吹雪の呪文を唱えると彼らを吹き飛ばした。
「雑魚は雑魚らしくしていなさいよ!」
遥が睨みながら叫ぶ。
「やる~!ヒューヒュー!」
J.は彼女の味方がやられた様子を見ながら口笛を吹く。遥が更に氷魔法攻撃を繰り出す。今度は大きな吹雪がJ.に向かっていき、後ろに跳んでよけた。
「俺は任務とかどうでも良いんだ。ただ目の前の奴をぶっ飛ばせれば。この苦しみを、縛っている運命を忘れるために!」
更にJ.は表情をきつくした。
その様子を見ていた龍助が叫ぶ。
「君はそんな女の子じゃないはずだよ。僕には感じるんだ!じ、自分を解き放てるのは、自分だけだ。君は分かっているはずだよ、ジャンヌさん!」
「何を言うか。貴様ごときが生意気に俺に説教か?すぐに口が利けなくしてやる。」
「龍助、あんたは弱いんだから、雑魚の相手をしてなさいよ。」
遥が、龍助をかばって彼の前に立ち、J.の攻撃をロッドで防御しつつ方膝をつく。
「ここからは、この遥様がもう少し本気で相手してあげるから、ありがたく思いなさいよ、あんたぁー!」
J.の大きな鎌を押し返して、続いて氷魔法攻撃をする。氷の刃がJ.の左右から押し寄せる。J.が後ろに数メートル跳んで、大鎌を正面で横に構えると追随して飛んでくる刃を地面へ叩き付けた。
「トラップか?しまった!」
そう、J.が叫んだ瞬間、遥はJ.の後方へ移動して、地面に片膝と左手を付いて氷の縛りの結界をJ.の周りに張った。遥がJ.を睨みつけながら、少しにやりとする。
イラスト:hata_hataさん
「くそ、ここからは通さないぞ!僕達だって、少しは役に立たなくっちゃ、みんなで朱里と人間界へ帰るんだ!」
「龍助、左前方から、魔獣が来るぞ。修行の時と同様に、オーラの波動で攻撃だ。よく狙えよ!」
龍助がリラの剣を振りかざしてオーラを飛ばし、魔獣を一体、押し返す。
「次は、右前方と、その先から3体の魔獣だ。兵士が正面から狙っているから、注意しながら波動を打て!」
リラの的確な指示通りに、龍助が次々とオーラの波動を飛ばし、敵に当てていく。ある者は飛ばされ、また、ある者は武器を弾き飛ばされる。
「ざまぁ、みろ!おいら達だって、少しは役に立てるんだぞ。」
「本当は、朱里がリラと戦ったほうが戦力として涼さんに立ち向かえるぐらいの強さなんだけど。僕だと、接近戦ではまだ役に立てないから。」
龍助が、リラの剣に向かって申し訳なさそうに言う。
「そんなことないぞ。おいらと龍助の適合率は、なぜか朱里よりも高いんだ。朱里がおいらをあそこまで扱えるようになったのも、長い訓練の結果だし。龍助とももっと訓練しておいら達、遥も朱里もみんな守れる男になろうぜ!来たぞ、次は右45度にキメラと、左30度の数メートル後ろに兵士と魔獣がそれぞれ1体。それにしても、沢山いてきりが無いなぁ。」
一段と力強く剣を振って、キメラを吹き飛ばして木にぶつけて気絶させる。続いて、兵士と魔獣にオーラーを放つと魔獣を森の奥へ吹き飛ばした。
「そうだね。僕も、リラと訓練して、もっと強くなりたい。戦うためじゃなくて、僕らの大切なものをリラと一緒に守るために。」
「よし、そのいきだ。」
龍助が兵士に向けて、波動を放つが少しカーブしてそれた。兵士が龍助に迫ってくる。
「うぉ、うぉ、ちょっと褒めるとこれか。気をつけろ、波動が間に合わないから、遥との接近戦の訓練どおり、敵の攻撃を剣で受け流しながら、間合いを取れる距離まで後退するぞ!」
兵士の剣が龍助の頭上から振り下ろされたのを、右手の長剣の方で受け流して、左手の短剣を一振りして牽制する。そして、少し後ろへ下がろうとする。しかし、兵士だけでなく魔獣が右側から回り込んで突進してきた。
「くそ、間に合わない!」
龍助はリラの剣を持ったまま吹き飛ばされる。
「うわぁ!!!」
「龍助!!!!」
遥が氷の結界を張った状態でJ.を縛りこんで押さえ込もうとしながら龍助の方を振り返って叫ぶ。
「だ、大丈夫!飛ばされただけ。遥はそっちを。僕達は、まだ負けられないんだ。」
立ち上がって、すぐに剣を横に120度ほど振りかぶる。すると、波動が扇の様に兵士と魔獣をまとめて攻撃し、吹き飛ばした。
「あ、危なかった…。こっちは、大丈夫だから、遥はそっちに集中して。」
「あんたに、言われなくたって。」
更に縛りの氷呪文に力を入れる。
「It's a Burning Love!!
感じたままに リズムを刻め
熱くなって 踊り明かそうよ」
魔獣と接触して吹き飛ばされた時に、携帯電話の音楽プレイヤー機能が作動したようだ。イヤフォンから音楽がもれている。その曲はPOPでラテン系ダンスミュージックの[Burning Love]だった。音楽プレイヤーを止めるまもなく、迫ってくる次の敵と戦う。時折、剣を降りながら、朱里にプレゼントしてもらった左手のドラゴンの刻印入りのシルバーブレスレットを見ては、朱里への想いを高めて剣を振り続けた。
その頃、朱里も龍助からプレゼントされたイヤリングに触れながら、同じ曲を口ずさんでいた。
「目と目があった瞬間に
この感じ いいんじゃない
今から」
朱里は、人間界へいたときに龍助から貸してもらった音楽携帯プレイヤーに入っていた曲を色々と聞いて口ずさめるぐらいには覚えていた。携帯音楽プレイヤーは魔界へ投降する時に龍助に返して、今は、遥が朱里を奪い返すまでという条件で借りている。遥は、龍助には大切に想う朱里がいることを知っているので、せめて朱里を取り戻すまでは、龍助のそばで龍助をそっと感じていたいという気持ちから携帯音楽プレイヤーを借りていたのだった。
時折、朱里は人間界のことを思い出しながら、いろんな歌を口ずさんでいた。龍助との思い出の中にいつも歌があったからだ。勿論、四六時中音楽を聴いているわけではなかったのだが、楽しい出来事があった日に音楽を聴いて更に余韻を楽しんだりもしていたので、音楽が、いろんな思い出とリンクしていた。この曲は、人間界にいる時に、朱里がクラスメートの千夏や遥たちとラクロスの練習試合をした日に聞いた曲だった。
千夏や遥と共にプレイして、遥のアシストで朱里が点を決めて、試合に勝った日に聞いた曲だった。勿論、龍助も光,実,恵,裕二などのクラスメートと先輩と応援していた。リラは縫いぐるみの振りをして、クラスメートの恵の腕の中でばれないように大人しく試合を観戦していた。
試合の熱い戦いを思い出しながら、楽しかった日々を思い出しつつ、朱里が久しぶりに少し微笑む。
「It's a Burning Love!!
高まる鼓動伝えて
Let's Dance Dance Dance!!
抑え切れない
抱きしめてほしい
この熱い想いを
もっと さぁ」
朱里の『L'aile du coeur(心の翼)』に、赤系のcrimsonのクリスタルが輝いた。
「また、1つ。これで11個目のクリスタルが『L.D.C.』に集まったわ。まだ、何か、意味があるのかしら?『L.D.C.』が武器になったり、研究結果が涼さんたちの武器の強化につながっているだけなのかしら…。人間界へ行く前にシード博士の研究レポートを偶然見たときには、人間になれるかも、って思ったけど、『L.D.C.』のクリスタルをどうすればよいのかまでは書かれていなかったのよね。まだ、望みがあるのかしら…。いや、戦いの武器になるだけで、それ以外に何が出来るというの…。」
朱里の心は揺れていた。龍助からデートの時にもらった可愛いブーケの水を替えて、癒しの魔法で優しくなでるようにした。ブーケの花は、朱里の魔法のおかげで、気持ち生き生きとしているようだった。朱里の閉じ込められている部屋の窓から吹き込む風に揺られながら、彼女の心と同じように揺れていた。
to be continued...
- 世界
- 属性
- 魔方陣
- 情報
- 宝具[L.D.C.]
- Espoir01
- Espoir02
- Espoir03
- Espoir04
- Espoir05
- Espoir06
イラスト:hata_hataさん
■Episode 001:
♪:[blue]
■Episode 002:
♪:[light pink -I love you.-]
■Episode 003:
♪:[nu.ku.mo.ri.]
■Episode 004:
♪:[real]
■Episode 005:
♪:[color]
■Episode 006:
♪:[my wings]
■Episode 007:
♪:[I'll be there soon.(すぐ行くよ)]
■Episode 008:
♪:[promise]
イラスト:hata_hataさん
■Episode 009:
♪:[Dancing in the night!]
■Episode 010:
♪:[月影の唄]
■Episode 011:
♪:[Burning Love]
■Episode 012:
♪:[ETERNITY]
■Episode 013:
♪:[ときめき]
■Episode 014:
♪:[flower's song]
■Episode 015:
♪:[baby baby]
■Episode 016:
♪:[your breath]
イラスト:hata_hataさん
■Episode 017:
♪:[ドキ×2]
■Episode 018:
♪:[let it go!!]
■Episode 019:
♪:[N]
■Episode 020:
♪:[tears in love]
♪:[destiny]
■Episode 021:
♪:[Touch to your heart!]
♪:[you and me]
■Episode 022:
♪:[Happy Happy Love]
■Episode 023:
♪:[INFINITY]
■Episode 024:
♪:[さぁ、行くよ! \(@^▽^@)/♪]
■Episode 025:
♪:[pain]
イラスト:hata_hataさん
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[interrupt feat.神威がくぽ] shin
音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2018年11月21日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 10th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)
[above feat.神威がくぽ] shin
[HEAVENLY feat.神威がくぽ] shin
[initiative feat.神威がくぽ] shin
[Breaker feat.神威がくぽ] shin
[Come on! feat.神威がくぽ] shin
[departure feat.神威がくぽ] shin
[Lock on feat.神威がくぽ] shin
[monologue feat.神威がくぽ] shin
[reduction feat.神威がくぽ] shin
[voice feat.神威がくぽ] shin
音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲をiTunesやAmazonほかを含む全 配信サイトにて一般配信中!!『がくっぽいど(神威がくぽ) Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)
麻宮朱里(学生服姿)
イラスト:hata_hataさん