Episode 020
星屑のかけら(後編)

music:[destiny]


前回までの『L.D.C.』

 人間界で生活をしていた南龍助は、魔界から来た少女、麻宮朱里と出会い、朱里の『L.D.C.』に"Espoir"のクリスタルを集めながら人間界で学園生活を送っていた。
 
 また、ディアブロ王の特命で人間界へ派遣されたアルとM.と共に龍助達は『星の塚公園』へ向かう。アルが由依へ『星屑のかけら』というネックレスをプレゼントした時に魔法陣が現れた。
 
 龍助達はその魔方陣へ飛び込むが、二つのチームに離れ離れになってしまう。彼らを待ち受けるトラップや魔獣などに立ち向かいながら、ダンジョンを進むのだった...。

 アル,遥,光の三人が道をしばらく進むと、先ほどまで彼らを追っていた魔獣の音がしなくなった。少し広い空間へ出たので遥達は足を止める。道は来た道も含めて4方向に分かれていた。
「さっきは3拍子で、今度は4拍子かな。」
「何が?」
 アルの呟きに光が尋ねる。
「いや、さっきの広間の出口は3つだったろ。それにあの場所の魔獣の目の輝き方に鼓動みたいな感じで、3回に1回輝きが少し明るかった。まるで、3拍子のワルツの様に。で、今度は4つの出口に出たからひょっとして4拍子かな?なんて思ったんだ。」
 遥が今来た方に神経を集中させながら、結界を張る。
「で、あたし達は何処へ向かえばいいの?アルの調査である程度予想が付いているんでしょう?魔獣が守っていたその宝石も鍵だと言っていたし。」
 すると、アルが遥に手帳を投げる。
「そこのページを読んでみろ。」
 光が遥の横からメモを覗き込む。
「『星屑のかけら』が涙と共に二つの鍵へと導くであろう。そして、鍵がそれぞれの祭壇に祭られた時、封印されし宝具への扉が開かれる。」
「アルさん。二つの鍵とそれぞれの祭壇って?」
「見れば分かるだろう?あの奥にあるのが一つの祭壇だ。この宝石をあの祭壇に祭れば扉は開かれる。」
 アルがフロア奥の祭壇を指で指し示す。
 
「でも、もう一つは?」

イラスト:hata_hataさん

「あぁ、あくまで俺の推測だが、お前達が出た広間の右側の出口にも、もう一つの宝石が眠っているんだと思う。何らかの理由で、片方の宝石が無くなった時にも、バックアップとしてもう片方のルートが用意されているんだ。」
 光がアルの方へ手帳を返しながら訪ねる。
「龍助達がそこへ?」
「いや、どうやら違うみたいだ。」
 アルがそう言い、光が振り返ると、別の通路から龍助達が現れた。
「朱里、大丈夫だった?」
 遥が駆け寄って、朱里達の無事を確認する。
「うん。何度かトラップに引っかかったりしたけど、M.さんが由依ちゃんをおぶってくれてなんとかここまで辿り着いたわ。遥ちゃん達も無事で良かった。」

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「なにかくるよ。」
 由依が龍助のズボンを引っ張る。すると、4つの通路から魔獣達が現れた。
「どうやら、ゆっくり再会を喜んでもいられない様だ。光、これ預かってろ。」
 アルが鞭を前に構えながら、光に宝石を投げた。
 M.と龍助が由依と光の前に立ち、朱里と遥は背中合わせで、後方支援でロッドを構える。
 ゆっくりと魔獣達がフロアに潜入してきた。そして、一匹が光の持っている宝石を見つけた瞬間、甲高くほえる。すると、魔獣達は一斉に龍助達に飛び掛ってきた。
 
「増援接近か!」
 アルが叫ぶ。
「もたもたしているから、ちっ。」
 M.が杖を取り出し、魔獣に突き刺して、押し戻す。朱里や遥は攻撃魔法でそれぞれ威嚇しつつ、龍助はリラの剣を振ってオーラを飛ばして魔獣を壁に吹き飛ばす。しかし、魔獣はどんどん数が増えて次々に龍助達に迫ってくる。
 ふと気が付くと、アルだけが龍助達と外れた場所で一人魔獣に囲まれながら戦っていた。
「俺だけ一人で敵に囲まれるとは。貧乏くじかよ。うっ。」
 アルが鞭を振り回して牽制しながら徐々に迫ってくる魔獣の攻撃を受ける。遥がそれを見て叫ぶ。
「馬鹿!」

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「遥ちゃん、ここは任せるわ。龍助君、リラの短剣を。」
 龍助からリラの短剣を借りて、アルの方へ三歩走った後、跳躍して中を舞いながらロッドを構えて火属性の魔法で魔獣に攻撃しながらアルの後ろに降り立つ。
「アルさん、大丈夫?」
「あぁ、ナイスバディーな朱里ちゃんが助けに来てくれたから。ありがとうな。光!聞いているか?お前に渡した宝石を龍助に渡して、祭壇に祭れ!それで扉を開く。」
 
「こんな状況で、そんな事が可能だと思っているの?」
 遥がアルに向けて言う。遥達も少しずつ魔獣達に包囲されていっている。
「やるしかないだろう?それだけだ。俺達はまだ『生きている』からチャレンジは出来るさ。」
 アルが少し真剣な表情で応える。
「夢みたいなことを言ってないで現実を見てよ!」
「お前こそ現実を見ろ。今まで龍助の何を見てきたんだ?」
「だって、龍助が更に危険な目に…。」
 遥がうつむいて呟く。
「龍助君を信じて、遥ちゃん。」
 朱里がリラの短剣で魔獣の魔法攻撃を受け流す。龍助が両手でリラの長剣を持って、横に大振りして前方の魔獣が吹き飛ぶ。

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「アル、分かったよ。遥ちゃん、心配してくれてありがとう。光、祭壇に持っていくからその宝石を貸して。」
「龍助、これを頼む。」
 龍助が光から宝石を手渡されると、祭壇の方へ駆け出した。それを阻止すべく魔獣が龍助へ向けて飛び上がって頭上から炎を吐きながら攻撃を繰り出す。
「龍助君!危ない!」
 朱里がリラの短剣を龍助の後方に迫った魔獣に投げつけて龍助への攻撃をそらした。
「re-write!そして、もう一回re-write!」
 近くにリラの短剣があることを確認して、re-writeさせて、一本の剣フォームに戻した後で第二段階のマサカリ型にフォームチェンジさえた。前に立ちはだがる魔獣に向けて一振りすると、魔獣は瞬時に後ろへ飛んで間合いを取った。祭壇へ駆け込む。
 
 祭壇の中央に宝石を納めると、宝石が輝いた後で、大きな音と共に部屋がぐるっと回転した。すると、回転したことで4方向の道がふさがれて、代わりに一つの扉が現れる。
「こんな仕掛けになっていたのか。なるほどな。このアル様も予想していなかったぜ。」
「感心していないで、魔獣を封印するのを手伝ってよ。今だったら増援も来ないだろうから。」
 遥が、氷属性魔法で次々に封印していく。
「アルはあてにならないから、ミーに任しておいて!」
 M.が魔獣を素手で殴り飛ばそうとして、かわされて壁に拳が埋もれた。
「自業自得だ。本当におめでたい奴だ。周囲の状況を把握しないで、力任せに調子に乗るから。壁は敵じゃないぞ。」
 壁に埋もれた拳を引き抜くのにもたついているM.を見てアルが笑う。
「ミーを馬鹿にしたわね。後でぎゃふんと言わせてやるから。」
「出来るなら楽しみにしている。それよりも、まずはこの状況を何とかしてからだな。」
 アルと朱里が少しずつM.の側まで来て、鞄から道具を投げて最前列にいた魔獣を凍らせてしまう。朱里がM.の腕を一緒に引っ張って、なんとか引き抜く。その後、遥の側で由依と光がいるのを朱里が見て、すぐに由依の元へ飛んで戻る。
 
 アルの側にM.が立ち上がって耳元で囁く。
「ホント、いけず。これが片付いたとしてもアルは独りで行くんでしょう?」
「まぁ、そう言うな。その時は遥と龍助達を頼む。まだ、しばらくはみんなと一緒だ。」
 数匹の魔獣を素手で殴り飛ばした後でM.が少し寂しそうに言う。
「誇り高き『レジェンド』って、以前ミーに言ったけど、アルが誇り高き『レジェンド』よ。ミーは忘れないわよ。」
「なんだか、まるで俺が消滅してしまう様なセリフだな。」
 龍助達が敵を弱らせて、朱里と遥が広間に残されていた魔獣を全て封印した。
 
 
 アルが祭壇を確認してメモを取った後で、現れた扉を少しだけ押し開ける。
「何を見つけたと思う?」
「何よ?勿体つけないで早く言いなさいよ!」
 M.と遥が言う。
「ちっちっちっ。慌てない慌てない。」
 そう言うと、アルが大きく扉を開く。その先には広間があり、新たな祭壇があった。その真ん中に光り輝く宝具が静かに眠っていたのだった。
「さ・て・と。この宝をゲットしなくちゃ。」
 
 アルが祭壇に向かって歩き出したその瞬間、別の方向から黒い槍が急激に伸びて祭壇の前に現れかけた魔獣を押し飛ばし、朱里が慌てて封印する。
「誰だ!!!」
 アルが叫んで横を見ると、もう一つ道があり、そこには槍を持った涼が立っていた。

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「悪いがその第二の『L.D.C.』は俺が貰っていく。立ちはだかる場合は、俺の敵とみなして排除する。」
「第二の『L.D.C.』だって?」
 龍助をはじめ、アルとM.以外は驚く。
「おい、ずいぶんな言いようじゃないか。話を聞く耳も持たない感じだな。でも、その面だと冗談でも無さそうだ…。」
「涼さん待って!!アルさんも。私達は仲間よ。そうでしょう?」
 アルが鞭を構えようとした時、アルの前に朱里が立ちはだかって両手を広げる。
「麻宮さん…。やっぱり、涼さんのことが…。」
 朱里の言動が涼への想いと勘違いして龍助の表情が少し曇る。隙を突いて、涼が祭壇に接近して、第二の宝具『L.D.C.』を手に入れる。
「それを持ってかれるとディアブロ王の任務遂行ができなくなってしまう。M.!」
「分かったわ。」
 
 アルが鞭で、涼に直接攻撃を行うと、涼が槍で鞭を払いのけようとする。同時に、M.が一瞬姿を消すと、次の瞬間、涼の後ろへ回っていた。そして、涼を取り押さえる。
「悪いわね。R.。少し勘が鈍ったんじゃない?」
「いや、そいつは、ここで本気を出して俺達がぶつかるとこの部屋が崩壊して龍助達に危害が及ぶことを避けただけだ。そう言う、M.も本気出していないだろう?」
「まぁね。」
 龍助達は、この状況をどうしたらよいか分からず見守るしかなかった。
「涼さん、聞いて。アルさんもM.さんもディアブロ様の特命の任務で調査に来ているの。お願いだからその宝具を渡して。」
 朱里が涼に言う。
「良い男は、女の子を悲しませたりしないものよ。」
 M.がにんまりして涼の耳元で囁く。涼が槍を放して、槍が元の長さに縮んだ後、消える。それを確認して、アルが鞭を鞄にしまってから、涼へ近づき彼の手から第二の『L.D.C.』を手にする。
 
「へぇ。これが第二の『L.D.C.』かぁ。すごい価値があるのかもな。朱里ちゃんの『L.D.C.』にもすごい力があるみたいだから。R.を放してやってくれ。」
 M.がゆっくりと涼を放した。

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「R.もこの『L.D.C.』を探していたんだなぁ。どうりで、最近、何者かの気配は時々感じていたんだ。で、お前はきっとこの部屋を開くもう一つの祭壇を開くためのルートに導かれ、ここへ辿り着いたんだろう?でもな、お前は知らないだろうが、古文書の暗号を解析した結果によるとこれは完全な形じゃないんだ。いわゆる、悪用されないためのストッパー的な意味で部品が別に魔界で大切に保管されていた。」
 鞄から何かのパーツを取り出して、『L.D.C.』に組み込みながらアルが言う。
「よし。これで外装は完成だ。但し、これは、ある奴が持つことで役目を果たすことが出来るんだ。残念がら俺ではないんだ。ディアブロ王でもない。そこのミー、ミー言ううるさい奴でも。」

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 アルがにっこり微笑むと、ゆっくりと涼の手に戻す。
「お前なんだ。うらやましいぜ。俺はこの宝具を持つべき血筋に生まれなかったからな。」
「良いのか?俺が預かっても。」
 涼が尋ねると、アルがM.の方を見ながら答えた。
「あぁ。人間界の調査と同時に、第二の『L.D.C.』を持つべきものへちゃんと手渡すのが俺とM.に課された任務だ。な?」
「龍助僕ちゃん達のおかげで、ミー達の一つの任務は完了ね。」
 M.がうなずきながら言う。
 
「R.。俺はな、その第二の『L.D.C.』と朱里ちゃんの持つ第一の『L.D.C.』が共鳴して何らかの影響が起きて、最近の人間界での異常が発生しているような気がするんだ。」
 朱里が驚いて、ロッドからフォームチェンジさせた『L.D.C.』を見つめる。
「あくまで推測だが、二つの『L.D.C.』を近づけないように、魔界と人間界へ離していたのかも、と。それが長い年月が経ち、いつしか理由も忘れ去られて、掟として、魔界と人間界等の異世界への通行を制限するようになったんじゃないかと。」
「行き来しなければ『L.D.C.』も近づくことがないから?だったら、『L.D.C.』を受け継いだ私はやっぱり人間界へ来てはいけなかったの…。」
 悲しい表情で朱里がうつむく。由依が心配そうに朱里の手を優しく握る。
「それは分からない。難しい問題だなぁ。ただ、今、言えるのは、二つの『L.D.C.』は目覚めてしまったんだ。」
 龍助が涼と朱里を見つめながら言う。
「でも…。でも、『L.D.C.』は持つべき人によって良いものにも悪いものにもなるに違いないよ。そして、選ばれたのは、麻宮さんと…涼さんだ。きっと二人が『L.D.C.』の良き主となってくれる。僕は二人を信じてる。」
「龍助君…。」
 朱里が龍助を見つめる。遥もリコをドラゴンのフォームへ戻して肩に乗せて続く。
 

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「龍助の言う通りよ。悪いけど、朱里が人間界に来たから、龍助や佐伯君と出会えたし、由依ちゃんだってこうしてあたし達と人間界にいられたんだわ。朱里が人間界に来なかったら、リコにも出会えてないものね。」
「そうだよ。俺は、ここにいるみんなと違って、唯の人間だけど朱里達を信じて、その『L.D.C.』を正しい使い方が出来るように応援したい。なぁ。」
 光が励ますように龍助の肩を軽く叩く。
「そうね。もう、目覚めちゃったんだから、これからどうするかが問題。それで、ディアブロ様とシーズ博士からの伝言よ。第二の『L.D.C.』をもし発見できて、その正当なる持ち主が見つかった場合、その者に特命を任ずる…。」
 M.が途中まで話して、アルにウィンクする。
「その者は『L.D.C.』にクリスタルを集め、世界の平和のために尽くすこと。」
 アルが言う。涼がアルの前で片膝をついて誓う。
「分かりました。この命に替えてもディアブロ様のため、この世界の民のため尽くすことを、R.は誓います。この『L.D.C.』と共に必ず。」
 
「よし、頼んだぞ。それにしても、残念だなぁ。こんな宝具、めったにないから売れば高値が付くのに…。」
「アル!」

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「アル様!」
 遥とリコが注意する。
「はいはい。ごめんなさい。」
「ハイは一回で宜しいのですわ!」
「ハーイ。ごめんなさいね、リコちゃん。なんだか怖いママが二人になっちゃったみたい。由依ちゃんは優しい朱里ちゃんがママみたいで良いなぁ。はぁ~。」
 アルのため息で、みんなが笑う。
 
「さて、そろそろここを失礼する。アル・レイン…。悪かったな。任務、感謝する。ディアブロ王やシーズ博士によろしくお伝えください。」
「あぁ。それから、その第二の『L.D.C.』にも”Espoir”のクリスタルを集めることが出来るんだが、どうやら古文書によると、朱里ちゃんの『L.D.C.』とは少し違うもののようだ。」
 アルが調べたデータの入ったメモリーチップを涼に渡す。
「これを後でデバイスでチェックしてくれれば、今分かっていることは伝わると思う。その『L.D.C.』にはどうやら召喚獣を召還することのできる力があるらしい。『L.D.C.』を持つ者と共に”Espoir”に宿る者が力を貸してくれるようだ。ただ、俺達も調査中だから、また新たなことが分かったら何らかの手段で連絡する。」
 アルの言葉を聞きながら、受け取ったチップを軽く握り締めて背中を向けた。
「俺の様に独りで戦う者と共に戦ってくれる召喚獣か…。孤独な奴が主だとはその召喚獣も孤独だな…。」
「涼さんは、独りじゃないよ。私達がいるよ。ここに仲間がいるのを忘れないで。」
 朱里が涼に言う。
「ふっ。」
 クールに涼は、第二の『L.D.C.』が封印されていた祭壇横にある出口へつながる魔方陣へ飛び込んだ。
 
「なんだか、相変わらず寂しがり屋なのに独りが好きな困ったちゃんね。ミー、もっと素直なイケメンがいいわ。惜しいわね。でも、ああいう影のある様なクールガイに魅かれるレディーもいるのよね。」
 M.が涼への採点をしていると、遥がふと口にする。
「なかなか素直になるのは難しのよ。きっと、R.も…。」
「お、遥もなんだか意味深な発言だな。」
 アルが遥の顔を覗き込んだ。
「そんなことないよ!」
 遥が否定するが、アルが少しからかう。
「またまた~。アル様に相談しな。何でも聞いてやるから。」
「そんなことないって、言ってるでしょう?少なくとも、あんたに相談するぐらいなら、佐伯君に相談するわよ。バーカ!」
 うれしそうにアッカンベーをして遥が魔方陣へ飛び込む。
「なんだよ。光をご指名だって。」

イラスト:hata_hataさん

「あるおにいさん…。おともだちのゆいがいるからがっかりしないで。」
 どうやら由依がアルの鞄を引っ張りながら励ましている様だ。
「友達かぁ…。ありがとう。おじさんじゃなくて、アルお兄さんって呼んでもらえるようになっただけでもよしとするよ。みんな帰ろう。で、この魔方陣、本当に出口につながってるんだろうな?俺だけまた魔獣の巣の中は嫌だぜ…。」
 こうして龍助達も魔方陣へ飛び込んで、隕石が墜落したといわれる場所へ出て、アルとM.は魔界へ調査報告のために帰ったのであった。
 
 
 その日の夜、涼は浜辺の近くにバイクを停めた。そして、夜空の下で彼の『L.D.C.』を眺めながらアコースティックギターを弾きながら口ずさむ。
 
「輝いて 熱い想い 高まってく
勇気 この胸に感じてる
夢は かなえるためにあるはずさ
僕ら いつも...
 
信じてる 君が言ったあの約束
ずっと 僕も守り抜くから
貫いてゆく 高く羽ばたこう
きっと二人 これからも...」
 

イラスト:hata_hataさん

 その曲は、[destiny]だった。涼の『L'aile du coeur(心の翼)』に、DarkOrchidのクリスタルが輝いた。そして、同時にのクリスタルの召喚獣が現れる。
「我は[destiny]の召喚獣なり。汝を我の主と認めるには力を示せ。さすれば、我は汝の力となりて共に戦うであろう。」
 ギターの手を止めて、静かにギターケースにしまう。
「お前が、”Espoir”の召喚獣なんだな。アル・レインの情報によると召喚獣は歌に秘められた力を具現化したものみたいだから、お前を倒しても、生命を消滅させてしまうようなことはないそうだな。手加減はしないから気を付けろよ。」
 涼が瞬時にデビルモードへモードチェンジし、黒い槍を取り出す。そして瞳を閉じて槍を少し太い白い槍へフォームチェンジさせる。
「evolve!」
 周りの波がevolveした涼に共鳴するように少し激しくなる。それを見た[destiny]の召喚獣が激しい稲妻に包まれて、一気に涼へ向かって行く。
 涼が迫ってくる稲妻に向かって、何の迷いも無くまっすぐに押し出す。稲妻の真ん中を白く輝く槍は突き抜ける。そして、稲妻の動きが止まり、そして砕け散る。
「汝の力と信念を今、認めよう。汝を我の主とする。我、汝と共にいつもあらんことをここに誓おう。」

イラスト:hata_hataさん

 召喚獣はそう言うと光り輝いて、小さな豹の子供の様にフォームチェンジした。涼の『L.D.C.』の召喚獣は一つだけ呼び出せるようで、その召喚獣はフォームチェンジしてペットの様に主を守ることが出来る。
 適応魔法を唱えて涼は、デビルモードから人間界での姿へモードチェンジして、ギターケースを抱える。
「来い。デニー。」
 浜辺近くのバイクに向かって、砂浜を歩く涼に小さく可愛い子猫が付いていっているようだった。
 
 
to be continued...

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『L.D.C.』のシナリオはこの下のメニューの
が付いたエピソードをお楽しみいただけます。さぁ、『L.D.C.』の世界へようこそ!
イラスト:hata_hataさん

■Episode 001:

♪:[blue]

■Episode 002:

♪:[light pink -I love you.-]

■Episode 003:

♪:[nu.ku.mo.ri.]

■Episode 004:

♪:[real]

■Episode 005:

♪:[color]

■Episode 006:

♪:[my wings]

■Episode 007:

♪:[I'll be there soon.(すぐ行くよ)]

■Episode 008:

♪:[promise]

イラスト:hata_hataさん

■Episode 017:

♪:[ドキ×2]

■Episode 018:

♪:[let it go!!]

■Episode 019:

♪:[N]

■Episode 020:

♪:[tears in love]
♪:[destiny]

■Episode 021:

♪:[Touch to your heart!]
♪:[you and me]

■Episode 022:

♪:[Happy Happy Love]

■Episode 023:

♪:[INFINITY]

■Episode 024:

♪:[さぁ、行くよ! \(@^▽^@)/♪]

■Episode 025:

♪:[pain]

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:シナリオ公開中
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VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2017年11月01日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 9th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

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音楽配信:VOCALOTRACKS
VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2016年11月02日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 8th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

 

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VOCALOTRACKS様にてがくっぽいど曲1曲iTunesほか各配信サイトへ2015年09月09日配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 7th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

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2月18日(水)よりドワンゴジェイピーにて特設ペー ジを設けていただき先行配信、2月25日(水)よりiTunesやAmazonほかを含む全 配信サイトにて一般配信開始!!『がくっぽいど(神威がくぽ) 6th Anniversary オリジナル楽曲』
(楽曲:shin イラスト:hata_hata様)

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